中学生の時、着ることを知った自分の話です。私は20年生きてきたけど、未だに自信・自信の持ち方がなんなのか、よくわかりません。

中学生の時、いつも買ってた雑誌の中に自分が着たい格好が見つからなくて。気があう友達が教えてくれた、青文字系と言われている雑誌をコンビニで何気なく立ち読みしてみたら、衝撃を受けました。今までに見たことない色使い、柄、スタイル。誌面にいる誰も、同じ格好をしてない。

その中でも私が目を奪われたのは、可愛くって、甘くって、夢のようで、パステルカラーで、毒っぽい色もあった一人。ふわふわのボリューミーな淡いブラウンのファーコート、

短いオフホワイトのチュチュ、オーロラピンクの大きなハートの形をしたバッグ、綺麗なブルーにマリリンモンローがプリントされたタイツ。こんな格好をした人を、見たことがありませんでした。学校・塾・部活・ピアノというルーティンで生活していた私の世界に急にカラフルで派手で鮮やかな色が飛び込んできた。そのとき、世の中にはいろんな服を着る人がいるということにびっくりしたのを覚えています。。

イベントでその人が福岡に来るということになり、

その界隈のSNSは盛り上がっていました。

(今考えたら危ないんだけど)SNSでその仲間と繋がって、イベント当日はみんなでファストフードのお店に集まって、寄せ書きをして、一緒に会場に向かいました。そのあとライングループもできて、グループの名前も決まって、イベントがあるとき以外も何度か集まって。私はそのとき中学2年生だったから自分が最年少で、最高年齢は23歳とか。グループに入ってる人がその友達を招待して、っていつの間にか増えて、一番多いときは60人の大きなコミュニティに。みんなでスイーツの食べ放題に行ったり、着る服のテーマを決めてお出かけしたり、モデルさんが来たら寄せ書き書いたり、みんなでイベントに参加したり。学校という狭い世界を出て、知らなかったことを一気に目にした、頭の中が常に更新し続けられた、刺激的な時期でした。

そんな環境にいたから、周りの大人たちに負けないように

必死に服を着た。姫カット、エンジェルモチーフ、プリンセス、チェリーモチーフ、ユニコーン、ランジェリー、80’sキッズ、カップケーキ、クロスモチーフ、ラベンダー、白タイツ。初めて雑誌を開いた時、夢中にさせてくれたあの子みたいになりたくて、必死に真似をした。人より目立つ服を着て、誰も着てない服を着て、誰とも同じになりたくなかった。

矛盾してるから謎なんだけど、好きなものが同じ人とは何をしても楽しかった。街を歩いてても、自分たちが一番可愛くっておしゃれで個性的って勘違いできたから。かな。でもそのコミュニティをでたら、私だけが浮く。

周りと違うことって、勇気がいること。

でも、そういう特殊な環境にいたせいか、学校の友達とは違うということが

必然的に普通になった。人と違うことに慣れて、自分は他の人と違う服を着る。他の人と違う。だから大丈夫。誰ともかぶらない自分がいる。そんな風に思うようになりました。

いつのまにか、着るものがアイデンティティの大きな一部に。それだけが自分の強みだって感じてたから。必死に誰かと違う何かを求めていたあの時の私は、着るもので自分に自信を着せていました。

日本に生きてたら、みんなと同じことをするのが良くって。人と違うことをしたら目立つ、間違ってる、そんな風潮がある気がする。その風潮のせいで、自分はおかしいのかもと悩む人がいる。でも、大きな違いも小さな違いも当たり前。劣等なんてつけられない。だって誰一人同じじゃないから。これはあの時の仲間から、着ることを通して学びました。

ここから先は余談。

この間、私のきっかけとなった雑誌が休刊することが発表されました。今の私の70パーセントはその雑誌が創ってくれた、そのくらい大切な存在。それと、自分たちが自分を自由に表現できていたあの時間、その存在自体がなくなってしまうんじゃないかなって思ってしまった。私たちの青春は終わってたんだ、って。

私の好きな言葉は、

「ファッションとは自分らしさを表現する最大の武器」。

寒いし風邪をひかないように、自分のために服を選んでみてください。

mio
福岡の大学3年生 世界中に友達をつくるのが高校生の頃からの夢。異なる文化を知ることが何よりもおもしろいと信じてる。